火によって  ターハル・ベン=ジェルーン

Category : 文学 , 外国語の文学・文学論


火によって 
ターハル・ベン=ジェルーン
岡真理(訳) 
以文社
2012年1刷

帯つき。状態良いです。



中東を革命の炎に包む「アラブの春」の発端となった一青年の焼身自殺。その瞬間を、文学・思想は、いかに表現し、それに応答できるか。打ちのめされ、辱められ、否定され、ついに火花となって世界を燃え上がらせた人間の物語。

二〇一〇年一二月の末に始まるチュニジア市民の抗議運動によって、一九八七年以来、同国に君臨したベン・アリ大統領は翌二〇一一年一月一四日、国外に遁走した。……このチュニジアの革命が、三〇年にわたる大統領独裁のもとにあったエジプト市民を鼓舞し、一月二五日の決起へとつながり、さらには同じように独裁政権や抑圧的な体制下にある中東諸国へと広がっていくことになる。これら一連の革命の発端となったのが、チュニジア中部の地方都市、シディ・ブズィドに暮らす貧しい一青年、ムハンマド・ブアズィーズィの焼身自殺という出来事だった。……この出来事を受けてターハル・ベンジェッルーンは独裁体制下の腐敗した社会で、貧しいが実直で聡明な青年が、なぜ、いかにして自らの肉体に火を放ったのかを、そして、その炎がなにゆえに中東の各地に燃え広がったのかを、作家の文学的想像力を駆使して描いた。それが本書『火によって』である。(訳者解説)

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