記憶のゆきを踏んで くぼたのぞみ

Category : , 日本語の詩


記憶のゆきを踏んで 
くぼたのぞみ
水牛 発行
インスクリプト 発売
2014年

帯つき。カバー・本ともに状態良好です。



クッツェー、シスネロス、ダンティカ、アディーチェ…。世界文学の最前線を支える翻訳者、待望の詩集。



『ゆきみち』  くぼたのぞみ  本書より引用

ゆきみちを
歩いてかえる
ちいさな家まで
ゆきふみしめて
靴のうらでふまれたゆきが
きゅきゅっと固まり
赤いゴム長
パリンと割れる

ゆきみちを
歩いてかえる
ちいさな家には
山羊小屋もあって
小暗いすみで
生まれたばかりの
子山羊も眠る

大人たちの顔に
ときおり
笑みが
浮かんだころは
まだ
ポプラの枝が
かたかた笑い
蝦夷松の葉も
ざらざら雪に凍えながら
ひそかな燠を
埋めていたよね

ゆきみちを
歩いてかえる
ピンネシリの山のむこうに
オーロラ色の陽が沈むまえに
いそいでかえる
切れかかるミトンの紐に
かじかむ指で
キーボードたたいて
走ってかえる

荒れくるう
暗い記憶のトンネル抜けて
消えかかる
ちいさな家へ

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1,100円(内税)

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