アルテリ 3号  ☆新本

Category : 文学 , 日本語の文学


☆古本ではなくて新本です☆

アルテリ 3号
アルテリ編集室 
2017年初版 


『明神崎の渚から』大津円 本書より引用。


なるべく公園の端っこを歩く。埋め立て地との境の、海岸の跡の岩肌に樹木が茂る明神崎の崖に沿い、海に向かって歩いていく。



上の文章は唐芋通信にも寄稿してくれた大津円さんの言葉だ。この公園というのは円ちゃんが暮らす明神崎とくっついてしまったエコパーク(水俣湾埋め立て地)だ。ぼくが、暮らしたいと思っていた明神崎だ。この明神崎に立って北を向けば、サラダタマネギの畑と梅戸の海がみえる。
南を向けば、ドラム缶につめられた汚染魚と名付けられた水俣湾の魚と膨大な水銀を含んだヘドロとともに埋め立てられたエコパーク(なんという名だ)がみえる。
このエコパークの端っこを歩く、という言葉。これは、すごい。すごい言葉。ぼくは、もう、ほんとに救われた。ぼくは、また、あそこに立ちたい。円ちゃんちにも遊びにいこう。きょう生き残るための思想と、あした生き残るための思想をゆわいつけたいのだ。

原田正純さんの娘さんの利恵さんの文章も、必読であります。



<3号の目次>

  新妻の訴え言/石牟礼道子(詩人・作家)
  残影/原田正純(医師)
    原田正純と文学/萬野利恵(主婦)
  明神岬の渚から/大津円(パート)
  とげ抜き 拾遺/伊藤比呂美(詩人)
  北京の十一歳/三宅玲子(ノンフィクションライター)
  野菜組合の最初の女/三砂ちづる(作家・疫学者)
  野の花/坂村岳志(花人・さかむら店主)
  記憶の共有/高浜寛(漫画家)
  誰もいない動物園/坂口恭平(作家)
  『現実宿り』評釈/渡辺京二(思想史家・評論家)
  ひとり/関敬(菊池恵楓園入所者)
    関さんの涙/浪床敬子(私人)
  陽光/松嶋圭(精神科医)
  おわりとはじまり/田尻久子(オレンジ・橙書店店主)
  カナタバル奇譚(第三回)/盪格孤А淵離鵐侫クション作家)

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1,296円(内税)

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