夜の光に追われて 津島佑子

Category : 文学 , 日本語の文学・文学論


夜の光に追われて 
津島佑子
講談社
1986年1刷

カバー背にヤケあり。本文にヤケあり。
中古感ありますが良好です。



なにが本当の喜びなのだろう?あなたはなぜ書いたのか、一人で子を成す孤独を。あなたも知っていたのか、子を奪われる苦しみを。千年の時を超え、平安時代の王朝物語「夜の寝覚」の作者とともに、人間の幸福の意味を問いかける名著。

人が、たとえそれがどんなに小さな世界であってもなんらかの物語を書き出す時、いつはじまり、いつ終わるともしれぬ時の流れへの、そして、誰でもがそのごく一部分しか生きることができない人間自身への、不安、怖れ、怒り、恨み、悲しみ、がその人の手を動かしているのはないでしょうか。
 今の私には、そんな気がされてなりません。
 人間があまりにも救われない、筋も通らない生を過ごさなければならない存在だから、せめて架空の話を夢見ておきたい、という願いから、人間は今までに数えきれないほどの物語を紡いできたのかしら。こんな風に思っていたこともありました。でもこの頃は、そんな消極的なことではなかった、と思うようになっているのです。
 時の流れと人間の存在との、滑稽なほどのちぐはぐさ。時の流れから人間は逃がれることができないほど密接に生きているはずなのに、いつか必ず、いとも簡単に、その人間はひねりつぶされてしまう。生かされているのか、と思う時のくやしさ。くやしくって、くやしくって、全身で叫びださずにいられなくなる。なにかを書きだす時、人間はそんな激しすぎるような感情を吐き出そうとしているのではないでしょうか。(本書より引用)

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