快楽の本棚―言葉から自由になるための読書案内 津島佑子

Category : ※売れた本


快楽の本棚―言葉から自由になるための読書案内 
津島佑子
中公新書
2003年


カバー・本ともに状態良いです。


言葉から自由になりたい。物事の本質をつかまえるために、自分という生命を喜ぶために。『孝女白菊の歌』から『チャタレー夫人の恋人』、そしてフォークナーの世界へ。海流のように、竜巻のように渦巻き、再生しつづける物語の世界。言葉と人間、人間と物語、そのつながりには、希望を失わずに生きつづけようとする、ひとりひとりの人間たちの息吹がある。美しく静かな言葉で、著者は物語の意味を問い直す旅に出かける。



『快楽の本棚―言葉から自由になるための読書案内』津島佑子 中公新書 「はじめに」より引用

 言葉から自由になりたい。でもそんな思いすら、私たちは言葉で考えられないではいられない存在なのだ。言葉、それは自分に対する意識であり、他人との関係をはかるものでもある。目のまえに咲いている花を見て、そこには花の自意識がないのを私たちは知っているから、ほっとして、ああ、きれいだなあ、とぼんやり見とれることができる。
 言葉の牢獄から逃がれたい、言葉をこなごなにしてみたい、そんな欲求から、言葉と戦う場である文学なるものは生まれている。なんだか矛盾しているようだけれど、言葉の重みから逃がれるのには、私たちはまず言葉を使って「対決」しなければならないのだ。私たちをしばりつける一般概念をこわして、物事の本質をつかまえるために。
 そうして一方では、本のなかの、無数の人々の言葉によって、今さらのように、再び、自分という生命を喜ぶことを、私は思い出しはじめてもいる。なんというまわりまわった、けれども一人の人間として当然と言えば当然と言える喜びだろう。言葉と人間。人間と言葉。そのつながりの本質は生命の喜びなのではないか。

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