雪原にひとり囚われて シベリア抑留十年の記録 坂間文子

Category : アナキズム・社会運動・社会問題・戦争・公害


雪原にひとり囚われて シベリア抑留十年の記録 
坂間文子
復刊ドットコム
2016年初版

帯付き。ページまわりにヤケあり。カバー・本ともに良好です。書き込み見当たりません。

作者である坂間文子さんは、旧満州・大連にあった旧ソ連領事館で日本語を教えていたことから終戦後にスパイ嫌疑をかけられてシベリアに連行され、約10年もの間、抑留されました。

目次
逮捕と監獄 1945年9月~1946年6月
ラーゲル 1946年6月~1950年7月
流刑地へ 1950年7月~1950年12月
流刑地にて 1950年12月~1953年夏
流刑地からの帰国 1953年~1955年4月

本文より
一九四五年(昭和二十年)十一月のある日、私を乗せた列車は、大連の駅を離れた。街にはアカシヤの葉が音もなく散り敷いて、早い冬の訪れを告げていた。私の周りには、私と同じように、ソ連軍に捕えられ、監獄からトラックで列車に運ばれてきた大勢の人々がいた。列車がどこへ行くのか、これから自分たちがどうなるのか、誰にもわからなかった。乗せられた列車は、南満洲鉄道時代の客車で、私たちには馴染深いものだったが、窓の内側から頑丈に打ちつけられた木の板が、否応なしにこれが囚人列車であることを私たちに思い知らせるのであった。
~中略~
どれだけこの身が守れるものか……私には自信がなかった。何よりも、私を守ってくれる法律はなかった。私は敗戦国の女だった。すべての秩序は、八月十五日とともに崩壊していた。無法も正義となる勝利者の論理がまかり通っている今、か弱い女の抵抗などが、なんの助けになるだろうか。 絶望的になった私は、寝台に身を投げた。

販売価格

1,800円(内税)

購入数

この商品について問い合わせる
この商品を友達に教える
買い物を続ける

自己紹介

SNSはこちら

カライモブックス

ブログ

フェイスブック

ツイッター(新入荷情報)

ツイッター(カライモJカライモNの日常のつぶやき)

買い物カゴ

買い物カゴを見る

検索

カテゴリー

Feeds

RSS - ATOM