〈女流〉放談 昭和を生きた女性作家たち 石牟礼道子ほか

Category : 石牟礼道子


〈女流〉放談 昭和を生きた女性作家たち
イルメラ・日地谷=キルシュネライト 編
岩波書店
2018年1刷

帯つき。カバー・本ともに状態良いです。書き込みみあたりません。


書くこちらの方にも計算はあったわけでして。本ができて、大体読まれる頃、それを目指して現地で患者さんをお助けすることにとりかかったんです、照準を合わせて。実態が知らないと、援助する人数が集まりませんから。本が出回る頃を目指して組織を作り始めておりましたから、それはやや予測できた反応でした……予測を大分上回りましたけどね(笑)。
(本書より引用、石牟礼道子)


佐多稲子,円地文子,河野多惠子,石牟礼道子,田辺聖子,三枝和子,大庭みな子,戸川昌子,津島佑子,金井美恵子,中山千夏.36年前,駆け出しの日本文学研究者であった編者が活躍中の女性作家たちに突撃インタビューした貴重な生の声.驚くほど率直に語った作家たちの本音とは? 瀬戸内寂聴氏への特別インタビューも収録.

『目次』
はじめに プロジェクト前史

機〔声生まれの先駆者たち
 1.佐多稲子(1904-1998) 「「女は怖い」は男の逃げ口上,いつも悪い事やってるから」
 2.円地文子(1905-1986) 「私の文学熱と父は関係ありません,すべては祖母の影響です」

「戦中派」の戦後
 3.河野多惠子(1926-2015) 「我慢を快楽へとひっくり返してしまう,まさに倒錯ね」
 4.石牟礼道子(1927-2018) 「詩人というのは要するに,人間と神様を繫ぐ役割です」
 5.田辺聖子(1928-) 「文学修行の厳しさに耐えかねて堕落した田辺聖子(爆笑)」
 6.三枝和子(1929-2003) 「私は男性の視点だけで戦争を捉えたくないのです」
 7.大庭みな子(1930-2007) 「女は男よりずっと自信があると思いますよ」
 8.戸川昌子(1931-2016) 「子どもとは時間を盗み食べてしまう生き物です」

「戦後派」の憂鬱
 9.津島佑子(1947-2016) 「私,歳を取ると男女同じになっちゃう気がするの」
 10.金井美恵子(1947-) 「女性作家だという意識なしで読んでもらいたい」
 11.中山千夏(1948-) 「女に男が描けないのではなく,他人を描くのが難しいのです」
 エッセイ“女流文学”が文学になる日…………… イルメラ・日地谷=キルシュネライト

特別編 瀬戸内寂聴(1922-) 「それは本当のことを私が書いたから,男が隠しておきたいことを」

解説 二〇一九年の今から八〇年代のあの頃へ…………… 伊藤比呂美

あとがき


イルメラ・日地谷=キルシュネライト(いるめら ひじや きるしゅねらいと)
1948年ドイツ生まれ.一橋大学助教授,トリーア大学教授等を経て,現在,ベルリン自由大学日本学科教授.この間に,同大学日本学科主任教授,フリードリヒ・シュレーゲル文学研究大学院長,東京のドイツ日本研究所所長およびヨーロッパ日本研究協会会長を務める.専門は日本文学・日本文化.『私小説自己暴露の儀式』(1981年;邦訳は,三島憲一ほか訳,平凡社,1992年;英訳1996年)をはじめ『三島由紀夫“鏡子の家”論』(1976年)など著作,編書,翻訳書多数.インゼル社『日本文庫』(全34巻)総編者.『和独大辞典』共同編者.
ドイツ学術界で最も権威あるライプニッツ賞,人間文化研究機構の日本研究功労賞などを受賞.ベルリン・ブランデンブルグ学士院会員,ヨーロッパ学士院会員,レオポルディーナ・ドイツナショナル学士院会員.

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