ショウコの微笑 チェ・ウニョン ☆新本

Category : 文学 , 日本語訳と外国語の文学・文学論


☆この本は新本です☆

ショウコの微笑 
チェ・ウニョン
牧野美加・橋本麻矢・小林由紀 訳
吉川凪 監修
クオン
2019年初版2刷


「物覚えがいいのも才能だよ。お前には生まれつきそういう才能がある」
祖母は、幼い私にそう言った。
「でもね、それはつらいことなんだよ。だから、なるべく鈍くなりなさい。幸せな思い出ならなおさら気を付けなきゃいけないよ。幸せな思い出は宝物のように見えても、燃える炭みたいなもんさ。両手に握っているとお前がやけどするだけだから、払い落としておしまい。いいかい、それは恵まれた才能じゃないからね」
(本書「ハンジとヨンジュ」より)

母は毎日、仕事帰りにおばさんの家を訪ねた。ドアをノックし、名前を呼んだ。部屋の窓をたたいて、ドアを開けてくれと言った。母は、せめてそうすることで、おばさんに自分は一人ではないと分かってもらいたかった。
(本書『オンニ、私の小さな、スネオンニ』より)

高校の文化交流で日本から韓国へやってきたショウコは、私の家に1週間滞在した。帰国後に送り続けられた彼女の手紙は、高校卒業間近にぷっつり途絶えてしまう。
約十年を経てショウコと再会した私は、彼女がつらい日々を過ごしていたと知る。
表題作のほか時代背景も舞台も異なる多彩な作品を収録。
いずれの作品の登場人物も哀しみ、苦しみを抱えながら他者と対話し、かかわることで、自らの人生に向き合おうとする。
時と場を越えて寄り添う7つの物語。

【目次】
ショウコの微笑
シンチャオ、シンチャオ
オンニ、私の小さな、スネオンニ
ハンジとヨンジュ
彼方から響く歌声
ミカエラ
秘密

作家の言葉
作家と作品について


作者=チェ・ウニョン〔崔恩栄〕
198 4年、京畿道生まれ。高麗大学国文科卒。
2013年に「ショウコの微笑」で『作家世界』新人賞を受賞し、デビュー。
翌年には同作で第5回若い作家賞を受賞。
2016年に許筠文学作家賞、
2017年に「その夏」で第8回若い作家賞をそれぞれ受賞している。
「その夏」も収録した短編集第2作『私にとって無害な人』は、2018年に第5 1 回韓国日報文学賞を受賞した。
静かで端正な文体でつづられた作品は、長く濃い余韻をもって読者の心を動かすと支持されており、今後の作品に期待が高まる注目の若手作家の一人である。

監修 吉川凪
仁荷大学に留学、博士課程修了。文学博士。
著書『朝鮮最初のモダニスト鄭芝溶』、『京城のダダ、東京のダダ』、
訳書『申庚林詩選集 ラクダに乗って』、『都市は何によってできているのか』、
『アンダー、サンダー、テンダー』『完全版 土地』(1、3、4、6 巻)など。
キム・ヨンハ『殺人者の記憶法』で第四回日本翻訳大賞受賞。

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