しかし語らねばならない 女・底辺・社会運動 郡山吉江 ☆新本

Category : 性・フェミニズム・家族


☆この本は新本です☆

しかし語らねばならない 女・底辺・社会運動 
郡山吉江 
共和国
2022年初版1刷


恥部をかかえた人間の生き方はどのようなものであるべきか、それはおのれ自身によってしか確かめられない。おのれの手によっておのれの恥部をえぐり出す作業を、くり返し、くり返すことによってしか、おのれの傷痕もまた消えぬものである。
(本書より)


《反権力》を闘うあらゆる人びとへ――。
戦前はプロレタリア文学運動にかかわり、敗戦直後から最晩年までは日雇い労働者として、生涯を賭けて権力と闘いつづけた不屈の人。そんな著者による文章を集めました。『思想の科学』『女・エロス』『婦人民主新聞』などのメディアに掲載された原稿を掘り起こし、その起伏のある生涯についても「解説」で補足。女性解放運動、三里塚闘争、反天皇制から死刑制度廃止運動にいたる、戦後の社会運動を底辺から支えた「女の一生」を、没後40年の現在に問いかけます。
田中美津による追悼文「きまりすぎた悲しさ――郡山吉江さんを悼む」を収録。


【目次】
母(詩)
  
I  にこよん女の手記
  
  太平のおくりもの
  だらけてない失対人夫
  妻として母として労働者として
  自立した女の姿―土埃にまみれ失対二十八年 [インタビュー]
  私のエロス――にこよん女の手記
  わかめのおばさん――にこよん現場の女
  著者の分身として――雫石とみ『荒野に叫ぶ声』跋
 
  
II  今日的状況をこそ
  
  3・8集会に出席して
  それは私の中の恥部、しかし語らねばならない
  反天皇制運動への視点
  今日的状況をこそ
  なかなか見えない天皇制
 
 
III  救援の現場から
 
  新宿事件公判を傍聴して
  府中刑務所へ待遇改善の申し入れ
  無策な老人福祉
  福祉行政の変革を
  三里塚野戦病院の発展ねがい
  三里塚との連帯の道
  野戦病院を阿修羅のように守って [インタビュー]
  傍聴席から
  「モナ・リザ」スプレー裁判傍聴記
  「海燕のうた」から
  「蜂の巣」から
  全救活へのメッセージ
 
 
IV  詩のほうへ
  
  中国を訪れて
  沖縄を旅して
  無名詩人とは何か
  抒情と変革のプロレタリア詩
  幸せな旅のにおい
  『郡山弘史・詩と詩論』あとがき
 
 
V  冬の雑草――自伝的エッセイ
 
  冬の雑草 [『救援』版]
  私の未来図
  生命終りのときに――遺書にかえて
  
  
きまりすぎた悲しさ 郡山吉江さんを悼む(田中美津)

解説にかえて


郡山 吉江 (コオリヤマ ヨシエ) (著)
1907年、仙台市に生まれ、83年、清瀬市に没する。
童話雑誌の同人、『プロレタリア詩』への寄稿などを経て、詩人の郡山弘史を識る。1931年、実家を出て上京。1945年の敗戦後、仙台で日本共産党に入党(50年に除名)、婦人民主クラブの初代仙台支部長となる。1968年、国際反戦デーの新宿騒乱を機に救援運動にかかわる。以後、救援連絡センター、侵略=差別と闘うアジア婦人会議、婦人民主クラブなどの会員として精力的に社会運動に従事する。
著書に、『三里塚野戦病院日記』(柘植書房、1979)、『冬の雑草』(現代書館、1980)、『ニコヨン歳時記』(柘植書房、1983)がある。

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